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【感想】映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』感動は悲劇も生んでいた?

バットマンvsスーパーマン

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犠牲者が見えない問題ってありますよね。
ヒーローは大暴れ。街は壊れている。だけど、あまりに凄惨な犠牲者の描写がない、そういう問題です。
今回視聴した映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』の前作に当たる『マン・オブ・スティール』についてそう言っている感想がありました。

その答えとして、この作品を作ったのか、物語の進行上こういう作品にしたか、はわかりませんが、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は、スーパーマンの罪というか、そういう正義の味方が勝利しても、無数の犠牲者がいるということが、ひとつのテーマになっています。

物語にはテンポも必要で『マン・オブ・スティール』に、犠牲者描写を出すと冗長になったり、人類を救う物語なのにその感動に真っ直ぐに浸れなく(「現実はそうでない」って考えもありますが、何も考えないで派手なアクション映画を見たいという人もいますしね)なったりします。

なので、娯楽作品を作るとしたら、なかなか難しい問題です。

スーパーマンの罪というテーマがあるからでしょうか、全体的にこの映画のトーンは暗かったです。
スーパーマンの罪とは関係ありませんが、冒頭のバットマンの過去も暗い。物語の初めから暗さを暗示し、物語のテーマが映画のトーンを決定づけています。
ある美しい女性が出てくるところだけ、パッと明るくなりますが……。
(完全版とも言える、「アルティメット・エディション版」の映像ソフトのパッケージには出ているんで、誰だかわかると思いますが)。

通常盤をレンタルして見ました。本当は「アルティメット・エディション版」を見ようと思ったのですが、最寄りのレンタル店になかったので。Amazonでのレンタルも考えましたが、いま映画の半券で無料キャンペーンを行っているので、それを使ってしまいました……。

登場人物の目的が判然とせず、ストーリー展開には、いまいち乗れませんでしたが、最後の戦いは迫力があって興奮しました。

今月末に上映される『ジャステイス・リーグ』の準備はバッチリ!!

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『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』物語作りに役立つところ

ラストの戦闘場面の演出です。
人物の動きはCGを使って派手でそれだけで目を見張るのですが、それは演出として当たり前(もちろんすごくて、当たり前とか言ったら制作者に失礼ではありますが)として、その周りの風景。
ラストの戦闘場面、炎が舞い上がって、街は壊れているし(最初のテーマは何処へやら)、とにかく派手で、周りの風景も動いている。
「動き」は映画の大切な要素です。動きが多ければ、多いほど複雑さも増し、密度が上がります。飽きさせなくするんですね。

アトミック・ブロンド』の戦闘場面で、すごいながらも地味だなと思ったのは、この風景の違いかもしれない。と言ってけして『アトミック・ブロンド』の戦闘場面が劣っているわけではありません。CGを使わない戦闘場面は、すごいです。要するに密度をあげる部分の違いなんですね。『アトミック・ブロンド』の戦闘場面は、実際に格闘などをやっている人には、その動きに複雑さを感じるはずです。経験がある人にだけわかる複雑さであるから、格闘などをおこわない人にとっては伝わらなくて「地味」だなと思うところもあるのだと思います。それに比べて『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』の戦闘場面はわかりやすいです。

経験が物語の楽しみ方を変えてしまうんですね。

現実世界を舞台にしているが、ゴッサムやメトロポリス(メトロポリスはイリノイ州にある実際の都市でした)など架空の街を出しているところは学べますね。

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』あらすじ

スーパーマン(ヘンリー・カヴィル)の戦いを目の前で見た、ブルース・ウェイン(ベン・アフレック)。戦いに巻き込まれ、ブルース・ウェインの会社は壊され、部下は殺された。
クラーク・ケント(スーパーマンが普段の生活に使う名前。職業、新聞記者)のロイス・レイン(エイミー・アダムス)は、アフリカのテロリスト部隊に取材しますが、一緒にいたカメラマンがCIAの職員とバレた(ロイスはこのことを知らなかった)ことにより、捕まります。それを助けにくるスーパーマン。その外では、仲間割れなのか一方的な虐殺が始まります。

アフリカでの殺しが、スーパーマンのせいとされ、アメリカでは問題になります。

一方、ブルース・ウェインことバットマンは悪の組織を追ってました。その悪の組織の中心にレックス・コープの社長レックス・ルーサー(ジェシー・アイゼンバーグ)がいた。

彼の策謀により、バットマンとスーパーマンは戦うこととなる。

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』まとめ:物語の構造

どの登場人物も目的がよくわからないから、どこに向かっているかわからない。
登場人物の目的がわからないので、「こうなるだろうな」と言う期待が持てないので、どんな展開になっても、「そうくるのか!」と思えないし、緊張感も持てない。

物語の流れ(序破急とか起承転結とかそう言うもの)はきちんと守っていて、最後は盛り上がることは盛り上がる。

どうやったら、力の差がある正義の味方同士を戦わせるかを考えて、苦労してシナリオを作ったのだろうなと思う。しかも、ワンダーウーマン出したり、次回作に繋がなくちゃいけないしね。

全て分かっている状態で、もう一度見れば楽しめるかも。
レックスとかあと原作に出ているらしいから、あるいは原作を読んでも……。

「アルティメット・エディション版」を見たら印象変わっていたのかな?
今月末に上映される「ジャスティス・リーグ」見れば、レックスの目的とかわかるのかな?

何にしても、「ジャスティス・リーグ」は見に行きます!!
戦闘場面が素晴らしい映画でした!!

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